
三重県総合博物館はミエムと呼ばれている、伊勢志摩サミット第42回先進国首脳会議を記念して開催する展示。メインビジュアルは伊勢神宮と海に関わる展開をデザイン。珍しいオーダーでした、自治体の展覧会はこの写真図版をメインにして欲しいというのが常ですがこれはイラストレーションを考えてもいいとのこと手探りな状況だった、コピーは決定していたのでそこからもイメージをふくらませた。イラストレーションで具象のタッチは広がりがなく波の模様からパターンを活かしたビジュアルを全面にデザインした中心になる伊勢神宮と海からの供え物アワビをパターンに混じるデザインが苦労した。海や風景を背景にするのも避けてこの模様だけの案が採用された。ここでは2度デザインに関わりタイトルのロゴタイプ化が重要と考えていた様々なプロポーションの広報物があり縦組み横組み両方の使い分けが出てくる、マルミン書体とステンシルをヒントにデザインをしたら強力で整ったロゴタイプができた、ポスターは全面黒色の模様が入るのでロゴタイプにアクセントが付けられるようにも考えた。結果色は変更になったが最初のデザインの根幹は守ることができた。看板やチケット、チラシやバナーなどにデザイン展開をした。
P: Shunyo Yamauch, CD: Masayuki Ukawa, Kazuya takaikawa / 515x728 / Offset Print / ADV: MieMu


そして220ページの展示図録、印刷仕上がりの要件を考えながらデザインを考える。文字組はプログラムでするのでバリエーションのテストも容易、図版の切り抜きやレタッチもすべてやった。Adobe-InDesignの編集デザインはスムーズにおこなうことができた。切り抜き写真を効果的に編集に取り入れないと一冊の冊子デザインの楽しみが出てこないこれもスムーズに進んだ。文字校正を受け持つ学芸員は大変だなと思う、本当に思う。巻頭の寄稿文は飛行艇を英虞湾に呼ぶ計画はゴージャスな時代を感じます。廃墟のホテルはいらないが養殖筏は風景に必要であるの文は巻末に記されている、知ってるつもりのことを正しく教えてくれました。この図録は思い入れもあり二度三度読んだ、充実感を感じた編集デザインでした
P: Shunyo Yamauch, CD: Masayuki Ukawa, Kazuya takaikawa / 210x297, 224p / Offset Print / ADV: MieMu