
技能士と呼ばれる卓越した技術を持つ方たちがいる、愛知県技能士会連合会が開くあいち技能プラザは子供たちに技能士の仕事を広めるイベント。ポスターは毎年アイデア一発でデザイン作業に移る。技能士会事務局のショーウインドウにこの立体物はあった、板金の技能士テスト課題の完成品で見た瞬間これをポスターのビジュアルに提案した。撮影は名古屋港のもやいの上にした、何度もきていたところで風景とオブジェは脳内ですでに合体していた。カメラマンは勝田安彦、オブジェを預かったときから緊張が途切れない、撮影に向かう時も現地でセットしたときもずっと緊張。これは唯一のもので保管されている企業のものを借りてウインドーに展示している、企業の重要収蔵物なのだ一般社会での価値は美術品とも違う、しかし所有する企業においては重要収蔵物である、それが緊張のもとでした。ポスターデザインとして印象的にする方法は白い空白が画面構成のメインビジュアルになると考えこのポスターになった。
P: Shunyo Yamauch, P: Yasuhiko Katsuda CD: Jhoichi Naruse / 728x1030 / Offset Print / 2011


壁をメインビジュアル。和室の使い込んだ壁を建築家の堀尾佳弘が紹介してくれた氏のデザインした茶室。2点撮影して両方ポスターにすることになった。左官と言う技能士をあらわした。
P: Shunyo Yamauch, P: Yasuhiko Katsuda CD: Jhoichi Naruse / 728x1030 / Offset Print / 2013

トヨタ工業学園は未来の技能士を世界に送り出している、実習室が撮影要件で一回りすると愉快な顔が見つかった大きな切削した鋼材を設置してもらったらかわいい顔があらわれた。撮影後のレタッチが大変で慎重に撮影はするものの取り除くことの出来ないものは多い。元来使い込んだ機械は絵になると思っているがポスターにすると骨が折れる。
P: Shunyo Yamauch, P: Yasuhiko Katsuda CD: Jhoichi Naruse / 728x1030 / Offset Print / 2016

半田、酢の博物館は屋根葺きの技能士をあらわした。瓦屋根を組み合わせてビジュアルにした。話は飛びますがロスアンジェルスのポールゲッティミュージアムをたずねた。西部劇の砦を思わせる場所に大理石でつくられている、トラムに揺られて入口をくぐると間の抜けたカリフォルニアの青い空で雲はひとつもない退屈な空、同時に目に入ったのは紫色の鋼材の構造物、突如青空の意識が変わりました、この建築家は青い空をデザインした人だと思った。思い出して矩形に色のアイデアを入れた。
P: Shunyo Yamauch, P: Yasuhiko Katsuda CD: Jhoichi Naruse / 728x1030 / Offset Print / 2017

創設50周年で技能士の世界を変える年である、これまでとビジュアルの意味を模索した表現。技能士とは、技能検定に合格した人に与えられる国家資格。瓦葺き師、左官、建築大工、建具、表具、築炉、自動車産業、営業写真、家具、室内装飾、タイル張り、鳶、和裁、石工、板金、ダクト、車輌、繊維機械など130職種がある。
P: Shunyo Yamauch, P: Yasuhiko Katsuda CD: Jhoichi Naruse / 515x728 / Offset Print / 2019