2020年07月15日

デジタルなイラストレーション。

イラストレーションの魅力は冴えた筆のタッチやファンなら見逃さない表現、方法を探りたくなるしオシャレさのトリコになる。制作時間は資料収集から含めると膨大な時間になるギャラも準備されている。デザインを任されてその中でディレクション通りにイラストレーションというかカットをを作ることもある。うれしい表現場所を見つけて一所懸命描く。さてそのひとつ愛知県技能士会連合会が発刊する人材育成セミナーのカタログ。毎年発行される人材育成のセミナーのメニューでありカタログ、内容は毎年変わっていくテキストだけ預かって編集デザインを進めていくが編集であたらしさを作るのは文字組に頼ることとタイトルによる紙面の変化しかないので当然カットを作ることになる。遠回しな言い方をしたけれど、スペースを生かして特徴のある冊子を新しいカットを使ってデザインする。物語や意図を含んでいると冊子の内容をゆがめたり内容に触れたりするので注意する。

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2011年は最初の冊子で緊張気味、一所懸命になってしまった。ロープの結び目を無機的に撮影した。ロープという撮影物のために意図を考えさせてしまう。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2011


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2015年は糸をスキャニング、絡まった糸は芸術的、スキャニングなのでどのようになっているのか解らない、念写の気分。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2015


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2016年は輪ゴムを撮影それは愉快な時間であった3つの輪ゴムを1カットに収めて100カット以上撮ったと思う。輪ゴムの変態ぶりはおもしろい。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2016


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セロファンを撮影したようにMacで作った。影の表現はMacを使うとご都合なテクニックそれをセロファンの影に変えた、毎回7・8カットをつくっておく。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2017


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大量に残っているパントンペーパーは使う機会が少なくなった。小物撮影のバックに使うくらい、もとはデザインの提案をするときに色を塗ること無く印刷色がそのまま提示できるのが目的だった。広告デザインの遺物になった。きれいな色の端切れを撮影してみる、元来デザインに使う目的で購入したものであり意識をして買うのでボクの考えるいい色がそろっている。最終的にはMacのテクニックを使ってカットにできるものになる。文字でも無く飾りでも無く意味の無いカットが重要なこの場面。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2018


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2019・20年。モザイクを作ろう。三角形形をもとにモザイクを作る。写真の色と使う色と造形を組み合わせるこの時____デジタル・イラストレーション___と思う。造形が変化すれば、色の調和を変化させれば、素材を変えれば無限に出てくる、時間もかからないしMacのパワーもいらない。翌年は円形をもとにつくった。
D: Shunyo Yamauchi / 210x297 / Offset Print / 2019, 2020


posted by 山内瞬葉デザイン室 at 17:48| デザインの日記